顎関節症
1. | 顎関節の痛み: 口を開けるときや、ものを咬むときの痛み |
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2. | 開口障害: 口が開きにくい、口を開ける量38mm以下 |
3. | 関節雑音: 顎の関節がカクカク、ジャリジャリと音がする |
1型: | 咬む筋肉の障害を主な徴候としたもの |
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2型: | 顎関節部の内外にある組織や靭帯の病変を主な徴候としたもの |
3型: | 顎関節症の中でもっとも特徴的な症状を示すもので、関節の中にある関節円板というクッションの異常を主な徴候としたものカックンという音とともに関節円板が元に戻り、 口が開くものと(3型a)、円板が引っかかって口が開かないもの(3型b)に大別されます |
4型: | 顎関節の変形像を認めるもの。X線写真で確認されます |
顎関節症の治療
1. | 原因除去 食いしばり・歯ぎしり、歯の接触癖などの過剰な負担がみられる場合、その原因を取り除く必要があります(悪癖除去)。 |
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2. | 薬物療法 鎮痛剤、抗炎症剤を痛みの除去に一時的に用います。筋肉の緊張をほぐす薬物と併用することもあります。 |
3. | 理学療法
患部のマッサージ
ストレッチ 開口訓練: 無理のない範囲で本来開くべきところまで開ける訓練をすることです。 徒手整復: 場所が移動した関節円板の整復を目的に行います。 低周波通電療法: マイオモニターという器械を使用し、咀嚼筋のリラックスを図ります。 他に温熱療法などがあります。 |
4. | アプライアンス療法
顎関節症の治療で最も特徴的なものです。取り外し可能な樹脂(レジン)でできたアプライアンスというマウスピースを作製し、顎関節や筋肉の負担を軽減させ、症状を緩和させます。
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5. | 顎関節腔内注射
皮膚に注射針を刺し、顎関節を包む組織内を洗浄し、炎症物質を洗い流したり、関節の動きを円滑にさせるためにヒアルロン酸製剤を注入したりします。
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6. | 各種外科的治療
内視鏡を用いた関節鏡視下手術や関節を直接開放して行う外科手術があります。
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