自宅や各種施設での療養を余儀なくされている方で、当院に通院することが困難な方に限り、月1,2回程度の専門日を設けて訪問歯科を行います。
口の中を清掃する口腔ケアと適切な入れ歯でしっかり咬むことは、訪問歯科の対象となる方にとって非常に重要です。
口の中の細菌が原因である誤嚥性肺炎を防ぐために口腔ケアが効果的であることは、多くの報告が主張しています。
また、胃瘻や鼻の管からの食事よりも、入れ歯を調整するなどして、しっかり咬めるようにし、口から食事をとることは、患者さんの生活の質や病気への抵抗力の面からも重要で、
現在脚光を浴びています。
当院に通院されていた方が通院困難になった場合も、継続して口腔ケアや義歯の調整などの治療を受けていただくことが可能です。
また、抜歯や歯科処置も含め、可能な限り対応させていただきます。
摂食嚥下障害とは、脳梗塞などによる麻痺で、食事の時にむせてしまったり、喉に引っかかってしまう時や、高齢や認知症でうまく食べられないなどの状況でです。最近、食べ物や、口の中の細菌が気管に入って誤嚥により肺炎を起こすケースが高齢者で増加しています。口腔ケアで少しでも口腔内の細菌を減らし、摂食嚥下リハビリにより、口から安全に食事をとっていただくことが、患者さんの生活の質を向上するために非常に重要です。したがって、この分野における歯科医療の役割が重要視されてきています。
以下の項目に当てはまる方はご相談ください。
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お茶など水分を飲むときによくむせる。 |
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いつまでも食べ物が口の中にあって飲み込んでいない。 |
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よく熱をだす(肺炎になったことがある)。 |
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食べる量が減った。 |
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手が不自由で歯磨きがうまくできない。 |
当院では、他の医療機関やエキスパートと緊密な連携をとり、摂食嚥下障害に取り組みます。