
つばの出が悪くなることにより、口の乾きを感じる状態があり、口腔乾燥症といいます。
原因はさまざまあり、シューグレン症候群という病気でつばが出にくくなる場合や、服用している薬の副作用、持病の影響、放射線治療の後、寝たきりや全身状態が悪化している状態などです。
専用の唾液量測定キットを用い、どのくらい唾液量が減っているかを検査した上で、
人工唾液や保湿剤の使用、うがい薬を使用したうがい、酸味のある食物を多く取る、しっかりと咬んで食事をする、砂糖の添加されていないガムを咬む、唾液腺のマッサージ、などの対処を行います。
難治性のことも多く、根気強く向き合う必要があります。
実際はつばの量が減っていないにもかかわらず、精神状態から乾きを感じてしまうこともあります。この場合は、上記と全く対処が異なり、舌痛症や口腔領域の心身症と同じようなアプローチが必要になります。